2008年1月 4日

仕事はじめ

 

正月休みもあっという間にあけて、今日から仕事再開。

また慌しい一年が始まりました。

 

テレビも新聞も、メディアは正月から、かなり意識的に環境問題を取り上げていましたね。

世界各地で進行する、温暖化によると思われる異変。

CO2 排出量をめぐる攻防、など。

 

普段からそんな情報ばっかり食わされてきた者には、

正月くらいはゆっくりさせてもらいたく、正直見きれませんでしたが、これも

世界が尋常ではなくなってきていることの証しなのでしょう。

 

一方で、原油や穀物はすっかり投機の対象になって、

あらゆるものの値上げが避けられない情勢です。

 

誰かが、人々の生存条件を儲けの対象にしている。

'お金が神様' になった社会の、究極の有り様に向かっているような...

 

「日本人は、資本主義も使えないまま、大地も海も使い捨てようとしている」

というような意味のことを言ったのは故・司馬遼太郎さんですが、

どうも世界全体が、資本主義というか、自由主義経済そのものを

コントロールする能力を失いつつあるのかもしれない、とそんな気分にすらなった

正月でした。

 

じゃあ、お前はどうするんだよう?

 

-ですよね。

 

やれるだけのことはやりたい。

ただ、厳しいです。

「生産者にも、消費者にも喜ばれる流通システムを」

ではなくて、
おそらく一緒に耐えながら 「守り合う」 ことは可能か、

ということへの挑戦になることでしょう。

 

みんなで環境と暮らしを守りあう。

そのためには、新しい 「経済圏」(システム) づくりに向かうしかないのではないか。

それは可能か?

 

それが今年からの、私のテーマです。

 

アメリカの作家、ノーマン・メイラーが、

新聞のインタビューに応えて、こんなことを語っています。

日付も書き忘れた切り抜きですが-

 

  民主主義とは大きな賭けであり、非常に珍しい政治体制だ。

 

  次の世代のために、毎日の小さな変化を積み重ねていくのが民主主義のやり方だ

  その退屈さに耐えるには、判断力と意識をもった人々がいることが前提になる。

  民主主義は常に育てていくものであり、再生させていかなければならないのだ。

 

次の世代のために、毎日の小さな変化を-

耐えられるだけの判断力と意識を-

 

そのことを忘れずに、今年も働きたいと思います。

 



Comment:

エビちゃん日記ととくたろうさんブログをいつも楽しみに拝読しております。
いつもコメントしたいなぁ、、と思いながらメッセージをいただくだけになっていました。
この数日の日記をまとめて読ませてもらい、去年の3月に小川町でNPOふうどによるオープンデーに仲間と参加して、金子さんのお話を伺ったことを思い出していました。思えば、今の自分の食や地球、環境への思いの源のひとつに大地の存在があるな、、とあらためて実感した次第です。
2007年も大地に、届けられる食材に、配信されるメッセージのおかげで、それまで以上にたくさんの気づきが得られました。ありがとうございました。
私の好きな言葉に、
「明日世界が滅びるとしても、今日君はりんごの樹を植える」というものがあります。
できることはなにか、ということにいつでも真摯でありたいものです。
新しい年も、大地に期待と信頼を寄せつつ、受け身ではない毎日を送りたいと思います。
会員として応援しておりますので、願晴ってください。(がんばる、をこう表現しています。)
これからも日記を楽しみにしています。

from "tomoquita" at 2008年1月12日 11:14

tomoquita さま

温かいコメント、有り難うございます。

「明日世界が滅びるとしても、今日君はりんごの樹を植える」
実は、大地のお酒「種蒔人」の名前を決める時に、私もこの言葉を意識して提案した思い出があります。その時の台詞が、
「どんなに苦しい時も、黙々と当たり前のように種を蒔く百姓の魂に学びながら、私も一粒の種を蒔きたい」 でした。
私の場合、なぜか「君」ではなくて「私は」と記憶しちゃってましたが……

「願晴る」-もなかなか素敵ですね。
今年は願いが成就するような気がしてきました。これからもどうぞよろしくお願いします。(エビ)

from "エビ" at 2008年1月15日 19:08

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