2009年12月 8日
"冬みず田んぼ" に、太陽光パネル!
宮城県大崎市 「蕪栗(かぶくり)米生産組合」代表の
千葉孝志(こうし) さんから電話が入る。
こちらから紹介していた太陽光発電の会社の人が今日、千葉さんを訪ねていて、
その報告である。
「話を聞いて、やることに決めました。 年内のうちに工事に入りますから。」
オオーッ! 即決! 大丈夫?
「大丈夫でしょう。 これで何とか冬のうちに水が張れそうかな。」
千葉さんの地域、旧田尻町にある蕪栗沼とその周辺の水田地帯が、
渡り鳥が休息するための貴重な湿地帯として
ラムサール条約に登録されたのは4年前のこと。
千葉さんはその前から有機栽培での米づくりをやりながら、
冬にも田んぼに水を張って、" 渡り鳥のための田んぼ " にしてきた。
鳥たちはただ田んぼで餌を取るだけでなく、田を肥やす養分を残していってくれる。
千葉さんの田んぼにたむろするハクチョウたち。
2年前に撮ったものだが、多少警戒しつつも、そばまで近づいても逃げないのだった。
そしてこの冬、千葉さんは用水から水を引くことのできない田んぼ用に、
新たに井戸を掘ろうという計画を立てた。
しかも井戸水を汲み上げて田んぼに流す動力源として、
太陽エネルギーを利用できないかと考えたのだ。
(千葉孝志さん/撮影:農産チーム・海老原康弘)
その話に(株)日本エコシステムという太陽光発電の会社が乗ってきてくれた。
モデル実験として商売抜きで一基つくってみよう、
やるならこの冬には実現したい、ということで蕪栗まで出向いてもらった。
畦に太陽光パネルを並べる。 充分いける、という話になったようである。
素晴らしい。
蕪栗米生産組合の面々と (撮影:同上)。
千葉さんたちは水路から魚たちが田んぼに遡上できるよう、魚道も設置している。
現地に赴いた日本エコシステムのHさんからも、翌日メールが入ってきて、
「千葉さんは立派な方で、感心しました」 とある。
ガンもすでに5万羽ほどやってきていて、感動されて帰ってきたようである。
近々にも、田園の中に設置された太陽光発電の風景をお見せしたい。
乞うご期待。
即決とは、さすが!千葉さん!!
太陽光パネルを使った【冬水たんぼ】
次回のアップが楽しみです♪