2013年3月 3日
『内部被ばくを生き抜く』
2月24日(日),「大地を守る会の オーガニックフェスタ」。
放射能連続講座Ⅱ-第1回 を終えた後、
本音を言えばそのまま会場に残って、次の細川モモさんの講演を聞きたかったのだが、
同時刻に行なわれる映画 『内部被ばくを生き抜く』 の上映会に呼ばれていた。
映画上映と鎌仲ひとみ監督のトークの後で、
大地を守る会の放射能対策について報告しろ、というお達しである。
講座会場に残られた方々としばし会話をして、
上田さんに 「ぜひフェスタを楽しんでお帰りください」 と頭を下げて、
バタバタと4階から3階に移動する。
この映画は事前にDVDで観ていたものだが
(借りたDVDで。 鎌仲さん、スミマセン。 今度買います)、
感想も入れたいと思って、改めて頭から観させていただく。
4基の原発が爆発し、大量の放射性物質が降ってしまった日本で、
私たちはこの " 内部被ばくの時代 " を
どうやって生きてゆかなければならないのか。
4人の医師をたずね、道を探るドキュメント。
映画の紹介はこちらから ⇒ http://www.naibuhibaku-ikinuku.com/
上映終了後、一瞬、鎌仲監督の姿が見えなくなり、
急きょ先に話す羽目になった。
与えられた制限時間は、10分。
しかし、この2年間の取り組みを話すには、さすがに足りない。
(受けた以上は時間内に収めるのが礼儀というものだが・・・)
必死で測定体制の確立に走ったこと、情報開示に踏み切った際の思い、
生産者との厳しいやり取りがあったこと、
その上で除染対策を支援してきたこと、
そして自主基準の策定と放射能連続講座の開催
などなど、早口で喋らせていただいた。
ちなみに 「放射能連続講座」 では、昨年9月に肥田舜太郎さんをお呼びし、
今年の4月には児玉龍彦さんをお呼びすることになっている。
そして秋に計画している最終回は、鎌田實さんから承諾の返事をいただいたところ。
まるでこの映画を追いかける格好になっちゃって、鎌仲さん、スミマセン。
映画への補足として一点。
映画のなかで、二本松市のお寺・真行寺の副住職で
「TEAM二本松」理事長の佐々木道範さんと、そのご家族が登場する。
そこで 「子どものために少しでも汚染の少ない食べ物を選びたい」 と
全国から届けられた県外の野菜や卵を
ご近所の方々と分け合っている場面が紹介されている。
取材当時の状況としてはやむを得ないことではあるのだけれど、
二本松の生産者たちは必死で調査や対策に取り組み、
今年になって
「 ようやく地元の給食に地元の米 (もちろん検査でNDとなったもの)
を復活させることができた」
という声も届いてきている、そんな今々の現状もお伝えさせていただいた。
食の安全と国土を回復させるたたかいを粘り強く進める福島の生産者がいることも
忘れないでいてほしい、と。
ちなみに、佐々木道範さんとは1年前の2月に、ジェイラップで会っている。
真宗大谷派の僧侶の方を連れて、自分たちに何ができるのかを模索されていた。
なんか深く悩まれているような感じで、一直線で見つめられた記憶がある。
あんな美人の奥さんがいたなんて・・・
どういう意味かって? いや、ただの嫉妬です。
話し終えて見れば、10分超過。
原発とめよう会の皆様、鎌仲様、どうもスミマセンでした。
放射能汚染という厳しい時代を生きることになったけど、
やれることはたくさんある。 やればやっただけよくなる。
そのことを忘れないで、希望を持って頑張りましょう。
最後に元気を与える鎌仲トークだった。
鎌仲さんや生産者の方と立ち話をして、気がつけば16時。
お昼も食べず、他の会場も見ることなく、サンプラザ中野くんのライブも聞けず、
私の 「オーガニックカフェ 2013」 は、放射能2本勝負で終了した。
延長戦の話は、割愛。