2014年1月19日

産地行脚中 +いくつかのイベント案内

 

15日(水) は神奈川の生産者たちの新年会に出かけた。

京急本線から久里浜線に乗り換えて三浦半島の終点・三崎口で降りる。

さらにバスに揺られ、漁師の網元さんが経営しているという

民宿 「真魚家(まなや)」 に辿りつく。

メンバーは、「黒崎有機栽培研究会」「ウィングクラブ」(ともに三浦市)、

「折本新鮮野菜出荷組合」(横浜市都筑区)の 3 団体。

今年の幹事は 「ウィングクラブ」 で、この網元さんとは古いお付き合いらしい。

富士山が大きく見える三浦半島突端の高台で、

新鮮な魚料理に舌鼓を打ちながら、年初めの抱負を語り合う。 

 

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生産者にとって、やはり気になるのはローソンとの事業提携のようだ。

作付けが増える期待感の一方で、

振り回されるんじゃないかという不安感が、じんわりと伝わってくる。

丁寧に説明しつつ、本音で語り合う。

僕らにとって産地新年会シリーズは、ただの挨拶回りではない。

行脚(修行の旅) なのである。

 


続いて、16日(木) 17日(金) と生産者来訪。

どなたも遠方から千葉・幕張まで来ていただいたわけで、

商談だけでなく色々と本音の話し合いもしたりするのだった。

誰と語り合っても、生産者に共通するのは、

「大地が大地らしくあってほしい」 という願いだろうか。

「大地らしく」って、実はけっこう難しい設問なのだけど、

要は食の安全を守るべく頑張ってきた生産者・製造者たちの気持ちを忘れることなく、

ポリシーを持った運動を続けてくれ、ということだと思う。

 

大地を守る会が、初期からの理念をそれなりにも保ちながら

 (" それなりに~ "  という言い方で微妙に逃げを打っている気もするが)

40 年近く続いてきたこと自体が希望だと言ってくれる人もいるけど、

本音の希望がそんな水準でないことも解っている。

 

生産者の思いも、消費者からの要望も、多様である。

それやこれやを受け止めつつ、現実とたたかい続ける。

時に両方から非難されるようなバランスを重視したりもしながら。。。

この孤独はなかなか語れるものではないけれど、

思想は忘れてないよね、と常に自問自答しながら進みたいとは思っている。


手帳を見れば来週から1ヶ月、イベント続きで土日が埋まっている。

その間にも、生産地の新年会がまだ 4 ヵ所残っている。

もちろん本来の仕事も溜まる一方で、

だんだんと開き直りの心境に至りつつある。


まだ募集中のものもあるので、イベント名だけでもご案内します。

詳細は、クリックして HP にてご確認ください。

よろしかったら、どれか一つでも参加いただけると嬉しいです。

 

1月25日(土)・・・米プロ新春講座 「ジェイラップ2013年の取り組みから学ぶ」

1月26日(日)・・・ネオニコチノイド農薬のフォーラム。 パネラーで参加予定。

2月1日(土)~2日(日)・・・「コミュニティパワー国際会議2014 in 福島」

  福島から喜多方へと流れます。

  ISEP(環境エネルギー政策研究所) 代表の飯田哲也さんから 「ちょっと来い」 

  との指令が入り、2日のセッションで登壇予定。

2月8日(土)~9日(日)・・・「第18回・大和川酒造店交流会 ~新酒完成を祝う会~

  2週連続で喜多方。 大地を守る会オリジナル純米酒 「種蒔人」 の新酒完成を、

  原料米生産者(稲田稲作研究会) とともに祝います。

  酒と温泉 + イイ仲間。 誰が名づけたか  " この世の天国ツアー " 。

  新企画!「大地を守るお酒造り体験」 も併せて募集中です。

2月16日(日)・・・ 「地域の力シンポジウム」(主催:地域の力フォーラム&CSOネットワーク)

  3.11東日本大震災と内発的復興、農山村と都市の新しい結びつきを考える。

  パネラーで参加予定。

2月22日(土)~23日(日)・・・毎年恒例の 「大地を守る東京集会」。

  つくる人と食べる人の出会いの広場。

  大地を守る会が38年にわたって続けてきた最大イベントです。

  今年のワタクシは、麻布医院・高橋弘先生の講演と、

  「米の生産者と語ろう」 という小さな場を担当します。

  高橋先生監修で大地を守る会の野菜を使った新製品、

  「ファイトケミカルプラス」(スープの素) の試飲も用意する予定。

  楽しいお祭りです。 意中の生産者にも会えるはず。 ぜひお越しください。


そんなワケで、今日はとても貴重な日曜日。

寒風に吹かれながら抱いた感懐と、イベント案内まで。




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