2008年5月14日

寒い5月

 

先週からどうにも天気が悪い。

関東ではようやく回復基調にはなってきたが、ずいぶんと寒い日が続いた。

社内で 「産地担当」 と呼ばれる、各生産地の仕入担当者たちからの報告も、

つらい情報が次々と入ってきている。


○ 北海道・・・5/10(土)、北海道・富良野方面で霜が降りました。

  アスパラの出荷が激減します。 回復までに1週間か10日ほどかかる見込み。

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去年の7月に見た

中富良野の吉田清一さんのアスパラ畑。

ここにも霜が降りたと。

 

○ 山形・・・寒い。 5月に入って3回も霜が降りた。 こんなことは例年にない。

  雨なしで生育遅れている。 アスパラ、おかひじき、茎立ち菜と出荷減。

○ 福島・・・低温、霜注意報が出ている。 キュウリが増えない。 例年ならうなって来るところなのに...

  トマトも同様。

○ 岩手・・・5/11(日)、結氷を記録。 山菜全般、出荷不安定となります。

  木の下や沢筋など、凍害のないところで採取しますが、来週前半は大きく数量が減りそう。

  逆に (天候次第で) 週後半に一気に出る可能性も...。

 

北はだいたいこんな感じで、

関東では夏場のスイカや果菜類の着果が進まず、生育が遅れているとの情報。

トマトでは、病気も発生して今期は出荷できないという生産者も現れた。

こういう時は、相対的に品質も悪くなったりする。

 

どうも、農産グループに着任してから、野菜の欠品報告ばかり。

オレの日頃の行ないが悪いんかい! クソッ。

 

気候変動や食のグローバリズムが、国内の有機栽培も困難にする、

というような話は前にも書いた気がするが、

特定の生産者と契約していることがストレートに流通に、そして台所に反映される

大地システムでは、こういう時は胃が痛くなるような我慢の時になる。

 

しかし、泣き言は言ってられない。

このブログを見てくれている生産者の皆さん!

これから作付 (契約) は強気 (強め) にいきますよぉ。

天候には逆らえませんが、技術もふくめた情報交換を密にして、何とか品質を維持しながら、

オレたちの 「有機農業推進法」 を進めましょう。

自給と環境と安全の土台を守り抜く運動を、しっかりと築いていきたいもんです。

 

とまあ、こんなふうにでも威勢を張らないと、暗くなってしまう... さぶい5月である。

 



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